厚生労働省の担当課から、ユニットケアの理念と意義についての説明があります。直接、国の考えを聞くことのできる貴重な機会といえます。 また、ユニットケアの3大ポイントのひとつである「ハード」についての講義・演習があります。
  • 暮らしを支えるための介護とは?
  • 自分が、施設に入ったら、その環境の中で生活できますか?
  • その施設は、五感を楽しめる環境ですか?
  • 共にいることを感じることで安心感を生み出す環境になっていますか?
 といったことを問いかけ、解決策へと誘います。
建物は建てて終わりなのではなく、生活の場をいかに作っていくかが課題です。 職員や家族を巻き込んだ環境作りが求められています。


 そして、研修も終わり、夜には 懇親会があります。お酒の力で、仲間との距離がぐっと縮まることでしょう。なんといっても、今の高齢者福祉は横の情報を如何に取るかです。情報交換を活発にしていただき、ぜひ有益な情報を施設に持ち帰ってください。
 グループワークに先立ち、先駆的にユニットケアを取り組んでいる施設の3人の施設長から、 施設運営の上でもっとも重要な「理念」と「運営のノウハウ」についてのプレゼンティーションがあります。 真剣なまなざしの受講者である施設長さん達。 自分の施設ならどうするのだろうかと、頭の中でいろいろとイメージを膨らませているようです。
 グループワークでは、「施設をどのように運営していくか」を中心に進められます。なかでも、次の点については、講師からも詳しい説明がありました。
  • シフトをどのように考えるか
  • 8時間夜勤の運営のポイントとは
  • ユニットの活動費であるユニット費とはどんなものですか?
    また月幾ら支給するものなのですか?
  • お風呂は、マンツーマンのほうがいいのでしょうか?
  • 人事考課とは
  • 家族会はどのように作りますか?
  • セミパブリックの活用方法は
 質疑応答も活発に行われますが、それぞれの講師が、自分の施設の実践例を元に話されるので、その回答には非常に説得力があります。 中身の濃い講義・演習で「エー、もうこんな時間!」と思うくらいあっという間に1日が過ぎてしまいます。
「食事」に関するビデオを視聴し、前日までの講義を踏まえた上で、グループワークが行われます。
  • 記録一元化や情報の共有化、申し送り
  • 夜勤のシフトについて
  • 厨房の外注化
等が議論されます。チーム毎の発表では内在された問題が浮かび上がり、解決策へと導かれます。

 管理者研修の最後は、自施設のユニット運営・計画書作成です。ねらいと具体的な行動計画をまとめ、 受講者一人一人が発表します。管理者である受講者の思いが伝わり、大きな拍手が沸き起こりました。そして、終了証書が授与され3日間の研修が閉講します。
 平成17年4月に開設された「明尽苑」 施設長の星野さん。前職は建築設計事務所の経営者だったそうです。「自分が住むんだったら、ここに住むんだったらという気持ちでつくりました」と語る情熱的な方でした。

Q.研修を受けて如何でしたか?


『勇気がわいてきました』
 どちらからと言うと私の場合は、理念々と言うよりも、利用者側の立場で現場回っているんですね。利用者の事を第一に考え、そして自分の考えでやっていいんだという事に確信が持てました。やっていることは間違ったいなかったんだと。それと私には同じ知識と気持ちを共有した、リーダー研修にでた二人の職員の仲間いるんだ。これで頑張れると!

 開設してまもない「楽々むら」施設長の木谷さん。「お年寄りを人生の先輩として敬い、それぞれの歩みを大切に、 皆様がいきいきと和やかに安心して生活していただける毎日を目指します。」という理念の下に日夜、施設運営に勤しんでいるご様子でした。施設長になる前は市でケアマネージャーをしていたそうです。

Q.研修を受けて如何でしたか?

『目からうろこという気持ちがです』
 講師の方の直球の回答に私のこころに響いてきました。
本当に参加してよかったと思っています。


Q.問題解決はできましたか?

『光が見えたような気がします。』

 開設から2ケ月、スタッフも落ち着いていないし、 具体的な課題がたくさんあるのだけど、 やらなければいけないことの優先順位が しっかり見えてきたような気がしています。施設に帰ってこれまで以上に頑張ります。