いかにも施設然とした建物ではなく、周辺地域の景観にも沿い、家(集合住宅)らしい雰囲気を大切にする施設が増えてきました。また、玄関は家と同じような造りにし、家族専用やユニットごとの玄関を別に設けたり、施設の案内板も住まいとしての工夫が見られるようになってきました。
さらには、建物だけではなく、窓から緑が見えるか、外の景色が見えるか、光がさしこむか、風を感じることができるか、などという視点も大事にしていきます。
自分だけが好き勝手に使える場、ほっとする場も必要です。自分の部屋(個室)には、今まで使っていた家具や、自分で用意した愛着ある品々を自由に持ち込めます。部屋には鍵があり、自由に管理できます。洗面台もありますので、洗面はもちろんのこと、ちょっとした洗い物もできます。また、自分専用のトイレのある部屋もあります。
同じユニットの、いつもの暮らしの仲間だけでなく、外の仲間との交流も大事にしています。 同じ趣味を楽しんだり、おしゃべりをしたり、一服しながら外を眺めるのも、気分転換になります。
たまには、通いなれた居酒屋や理髪店や美容院に行くことで、いままでの暮らしや地域の仲間と交わることができます。 そして、たとえ重度化が進み、外に出ることがつらくなってきた時でも、施設の中で、地域の交流を感じることができます。街と同じような喫茶店が施設内にあれば、地域の方がぶらりと立ち寄ることもあり、その方々との交流も生まれます。